画題: 釈迦入滅の聖木、沙羅双樹の花の色は?
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禅語: 花枝自短長(かし、おのずからたんちょう
現代意訳
釈迦が入滅の時、枕元には、沙羅の樹が東西にならび(双樹)
立ち、花が散り、弟子の悲しみを誘った、その沙羅双樹の花の色です。
沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。心の色であり。
有名な平家物語の一説です。
その沙羅の樹の枝葉一つ見ても、四方八方に伸び、しかも長さ、太さ、
形もバラバラです。でも全体に調和が取れて美しい姿です。
あらゆる生命体は、個々バラバラに生育しながら地球上で
バランスを保ち調和しながら共存しています。
人間社会でも、人種はそれぞれ習慣、姿、形、考え方がバラバラでも
バランスを保ちつつ、何とか平和を保っています。
自分は、人と違わないか比較したり、心配したり、迷ったり、
自信を無くす事も、自分の信念を曲げてまで、合わす必要はありません。
窮地に陥ち入った時こそ、大事な選択です。
枝葉は、四方八方ばらばらだからこそ、どの隙間にも太陽の光が
平等に注がれているのです。そして成長していきます。
光が遮断される原因、独占欲、偏見、我欲、妬みなどを、
無くさない限り未来は闇に包まれます。
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