新独坐法

下の功労を偸むなかれ

下の功労を偸むなかれは、社員の時、私も経験し続けた大きな問題点でした。これが上下の関係も同僚との関係まで、破壊する最大の原因となります。スタッフの功積を上司の功労のように、差し替えられてしまう事です。

ほとんどのサラリーマンが経験してる事で、企業力を落としてる原因だと認識してます。マーケットで大活躍できるのに、社内で足を引っ張られ、やる気が阻害されてる状態です。

企業の構造段階を考えると、上位伝達はやむをえない、社長以下全員にあてはまる事でもあります。報告する立場では、内容を詳しく聴いて要約し整理して上にあげます。普通メンバーは功績を主張できる場がありません。

報告を受けた方は、どうしてもリーダーの功労として評価してしまう。特に成果主義評価では、細かい内容より数字です、人格より成果重視の組織では、仕方がないのではと思いますが。

下の誰それ君の功労で私は詳しく解らない こんな報告は通らないでしょう。これを理解するのはその立場にならないときっと解らないでしょう。もともと上に対する、妬みやっかみ、不平不満が存在するから、部下の心をつかむのは非常に困難です。

私の部署で、新支店長を皮肉をこめて、ラッキーマンと公に言ってました。その理由は、前任の支店長が、コツコツ、全身全霊込めて努力し種まきをして、その成果が新しい支店長の元に行く3-4年で人事異動ですから、よくあるケースです。 

メンバーに信頼されようと思うなら、自分が一歩引いてメンバーの功績を公にして明確にすることが大事なのです。

よく言われる風通しのいい職場がいります。 それってどうして作るのか?

会社は、社員の独立した個性、感性、アイデンティテイ、の集積であると言う経営理念、いわゆる社員一人ひとりの顔が見える社風になったら可能です。

社員が好きな生き方を選択すれば、能率が上がり、楽しく仕事が出来て、きらめき、アイデヤ、が湧いて、仕事のイノベーションへと言う新しい流れがでてきます。上下関係ではないのです。

個人も努力が必要で、難問に対してセルフコントロールできて、常に心の平穏を取り戻せるようになっておく必要があります。 私の禅のイノベーション、新独坐法をとりいれるのも、方法です。

片や経営陣にとって、これって理想だと済ますか、出来ると信じて素速く行動するか、それぞれの考え方次第です。

ストレス、パニックのセルフコントロール、新独坐法  坐主 芝暗生

タイトルとURLをコピーしました