禅の教え

生かせ!袖振り合うも多生の縁 

私が起業家として長年経験して学んだ人生レースで、最も必要で有効なフレーズだと断言します。ビジネスも自分の人生においても、一人ではやっていけません。概念では誰もが解っています。

縁があっても気が付かない人= は商才がない

縁に気が付いていながら面倒くさい人=  商才が稀薄

縁には敏感で大切にして生かす=    商才がある人  この差の事です。

解ってても出来ない理由や言い訳は人それぞれあると思いますが、成功する人の持つ資質、力量 の差です。研究部門、芸術、教育、司法の分野で活躍してる有名人がたくさんおられますが、孤高一徹の人より、やはり外交センスを合わせ持たれている方の方が、世の中から、より親しまれて広く応援も集まり、何より世に役立つのではないでしょうか? 

ビジネスにおいては、自分の仕事内容、クライアント、職場の仲間、商圏、いろんなものが全て縁で成り立ってます。一般家庭でも、夫婦、子供、両親、その先のご先祖、すべて縁で結ばれています。

私の東京事務所での忘れない経験があります。ひっきりなしに訪れてくるセールスがいます。大阪と東京の違いは、大阪は一度くらい断られても気にせず、何度も訪問します。諦めない気質です。東京は一度断ったら、大抵は二度と来ません。 当然いろんな理由があげられますが、一口で表現すれば東京のビジネスマンは粘りがない事です。格好つけたがりプライドが高い。

そしてびっくりする事は縁を忘れてる! 

例えば、会社の外、電車やコンビニ、喫茶、酒場、等でせっかく、出会っていながら、お互い解ってても、気まずそうにそっぽむく、そそくさと逃げる、ほとんどがそうしてます。二度と会えない状況を作ってしまう。縁を断ち切る行為です。

外で出会えるのは唯一のチャンスです。お互い仕事を終えてリラックスしてるから、寛容です。もちろん疲れ、悩みで落ち込んでる状況も多いでしょう、そこは空気を読んで、ひと声で済ます、深々と笑顔で頭を下げる、そうすることで縁はつながっています。

欧米で生活してたら、公園、出勤途中、スーパー等で他人でも目が合ったり、対面したら必ず、にっこりとアイコンタクト、フエィスコンタクトをとります。彼らのマナーですが、そこに降って湧いたた縁の原点を解ってるからです。

一期一会は一生に一度切りの初対面の出会いを言いますが、押しかけでも、知り合いでもそれぞれその状況は一度きり、自分の状況も一度きり、だとしたらこの時を精いっぱい縁を生かす事です。

求道家 芝暗生

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