禅の教え

断捨離 その一

禅言葉に古くから同じような,放下着(ほうげじゃく)があり、禅寺に入る玄関の柱の根元や履物を脱ぐかまちの処に、墨で書いた紙が必ず張り付けてあります。断捨離と同じ意味です。

コロナウイルスの影響でみんなで家にいると、物の多さにびっくりして断捨離する家庭が多く、ゴミ処理の問題になってます。我が家の一緒です。やっと気が付いたみたいです。

今まで、物を揃え、次は種類を集めだし、新しいものをどんどん買い足す、人が持ってない物を持ってる事、これが幸せな生活だと信じてやってきました。

高級品、ビンテージ物、資産、財産がたまりだすと、それをもっと増やそうと欲が出て、必死で守ろうとする猜疑心が身について、そして麻痺し、本当に正しい判断ができなくなります。放下着とはそんなものは全て【捨てなさい】と言う意味です。理にかなってると思いませんか?

一度今持ってるものを捨てなさい!手放してしまうと身も心もすっかり軽くなります。無意味な世間体やプライド、身の丈に合わない理想、拘り、に自身が振り回されては自信もなくなって当然です。

不必要な心の束縛や拘りを捨てる事で、あるがままの、自分でいていいのだと気つき、自信と心の平穏を取り戻します。

新世代若者の価値観は自分で必要なものだけに集中し、余計なものに見向きもしません。ミニマリストと呼ばれている人たちです。世間体、プライド、理想、拘りがなく自由に生きてます。

贅沢も、立身出世も、名誉や夢も、追う事がバカらしいと感じているのでしょう。無理しない正直でシンプルな生き方です。これからはその考えの方に流れるのでは?

求道家 芝暗生

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