画題: 足るを知った時、人に優しくなれる。
禅語: 明珠在掌(みょうじゅたなごころあり)
現代意訳
明珠とは、貴重な宝財をいい、それがすでに掌の中に在る。
という 自己が気づかない形象を示唆しています。
有名なカールブッセの詩、山のあなたの空遠く、幸住むと人のいう。
ほとんどの人は、幸は自分の所にはない、よそにあると嘆き、
他人を羨んで決して満足していません。
私欲は、豪華な暮らし、名誉、地位を際限なく求め続けます。
現状を、感謝して生活を味う事なく、ため込むばかりで、
それが使われずに、お荷物になっている事に気づいていません。
自分の境遇は、すでに与えられているのに、目を向け
知ろうとしないだけです。
苦難は生きている限り続きますが、足るを知れば、
むやみに欲しがらず、人にも優しくなれます。
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