日々是好日（いちにちこれこうにち） はよく出てくる禅語です。
人それぞれの解釈があると思います。今日一日仕事がうまくいった、
良い人に出会った、儲かった、結果がよかった、いろんな事があります。
でも心を暗くする逆の日のほうが、むしろ圧倒的に多いはずでは？
般若心経の中に、一日単位で見ても、不生不滅（死ぬことも生きる事もない）
不垢不浄（汚いも綺麗もない）不増不減（増える事も減る事も無い）と教えています。
もちろん一生通じても不変です。楽しさも苦しみも、喜びも悲しみも
心に感じる事、苦しめるような事はすべて存在しない、無である。
と偉大なる天声人語なのです。
今日の一日こそ人類に与えられた、かけがえのない好日としなければなりません。どうすればいいか？
人々は、そのような苦しみが無いと言う事が悟れないから起きる、
悩み、苦しみ、恐怖、怒りは尽きない。その中に嵌っていては到底解決方法は見つからない。
そのすべてに、拘りも執着も捨て、欲望から離れる事で悟りを得て、
平穏な一日、そして一生が送れると説いています。
過去はもう戻りません、未来は幻で実体がありません、
としたら今日こそ精一杯生きて行く事で素晴らし好日になります。
そして今日一日の中でも、過去現在未来の時空が存在します。
とすれば、今の瞬間をおざなりにせず
生きる事しかありません。毎日がかけがえのない好日につながっていきます。
禅のイノベーション新独坐法坐主 求道家 芝暗生
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