溺れてる家族、祖父母、嫁、子供 三人が溺れもがいて、あなた(夫で、父親、息子の立場)に必死で助けを求めてる。 さあ!一人しか助けられない!誰を先に助けるか? これが問題です。絶対ないとは言い切れない不幸な状況です。
この問い はクイズや頓智とは全く違う、人間の本質を問いかけるものです。
私が聴いた答え
- まだ先の人生が長い可愛い子供を一番に助ける
- これからの生活があるので、嫁が一番大事
- 今まで育ててもらった恩があるし体力の無い祖父母を助ける
頭のいい人の答えは他にもいろいろ出ました、どんな場合にもひねくれ者がいて問題にケチをつけたり批評したり講釈したがる。しかしこれは、一時を争う判断で悠長に構えていては手遅れです。そして死にもの狂いで助けを求めています。 ではその答えは何ですか?
言える事は頭の出来がいい悪い、知識多さや打算の勘は判断が狂います。とっさの行動です。
答えは 一番近くにいる人を先に助ける です。 火事現場や埋もれた人の救出も同じです。
行動を起こす0,3秒か0,2秒前に一瞬脳が指令する働きがあると、脳科学で読んだ事があります。これは野性的な五感と言えるものです。 サバンナの生死をかけて生きる動物の行動です。豊かで平和の時代を生きてきて、だんだん衰退して来てる五感です。
我々は身につけた知識や知恵を使って、いろんな高度な想定をする癖がついています。
それに執着し拘って、それがいい事と教えられてきました。
執着や分別を捨てて、目の前の課題になり切る! 生きるコツ、禅の教えの基本です。
新独坐法と現代禅画 芝暗生