画題:桃やスモモの樹の下で 禅林の庭には、必ず桃すももの樹が植わってます。
山にも多くあります。花が咲き実をつける頃は人々の心をひきつけます。
禅語:桃李不信下自成蹊(とうりものいわざれども、したおのずからけいをなす)
現代意訳
桃や李は、ものを言わず大地に、根を張っている樹です。
人を招く行いは皆無です。でも美しい花や実を求めて
人々が勝手に、樹の下に集まって来ます。
そして満足し、毎年楽しみにして、又大勢が訪れます。
繰り返されると、そこには踏み固められた新しい道が出来ます。
人間に置き換えてみても、優れた包容力が有る、慈悲深い人の元へは、
本人が、巧に説得し声高に呼び寄せ無くても、
自ずと人が集まってきます。自分を慕ってくれる人が大勢いれば、
そこに新しい道が開けます。
でも、常に厳しい目に晒され、欠点はすぐ見抜かれ、去って行きます。
原因は、真に相手への思いやりや人徳が足りない証拠です。
物言わない樹のように、自らが内なる魅力を磨き、我欲を捨て人を受け入れれば
相互に豊かな人生が築けることでしょう。
この意識の有無の差は、絶大です。
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